クラウドとは簡単に言うと、データを自分のパソコンや携帯端末などではなく、インターネット上に保存する使い方、サービスの事です。
自宅、会社、ネットカフェ、外出先など、さまざまな環境のパソコンや携帯電話(主にスマートフォン)からでもデータを閲覧、編集、アップロードすることができます。
また、人とデータを共有するグループウェアのような使い方もあります。
身近なサービス例ですと、電子メール(Gmail、yahoomail等)もクラウドサービスの一つです。
つまり、アドレス帳やメールデータなどがすべてインターネット上に保存され、メール送受信の時もインターネット上のアプリケーションを介して行われるのです。
意外と私達の身近なところで使っているサービスだったりする『クラウド』ですが、最近では『クラウド』とわざわざ銘打って新聞や雑誌などをにぎわせているのは何故でしょうか。
それは、社内でネットワーク環境を構築して、一からシステムを作り上げるより、クラウドサービスを活用した方がコスト面で有利になる事が多い事。
また、今までは『顧客データ』や『重要なデータ』などは社内のサーバーで管理するのが当然でしたが、サービス品質やセキュリティー技術の向上などによってこうした考えが徐々に薄れてきた事が挙げられます。
その為、クラウドサービスの導入を検討している会社が増えてきているのです。
現在、業務上で展開されているクラウドサービスは、下記の3種類に分類されます。
インターネット経由でソフトウェアパッケージを提供します。
PCにアプリケーションがインストールされていなくても、サーバーにアクセスする事で、そのアプリケーションを使う事が出来ます。
身近な例を挙げるとGmailやyahoomailといった電子メールサービスがこのSaaSに当てはまります。
インターネット経由のアプリケーションの開発・運用をする場を提供する事です。
アプリケーションを実行するための環境を提供するサービスなので、エンドユーザー向けというよりはシステム開発者・管理者に向けたサービスとい言えます。
インターネット経由でソフトウェアパッケージを提供します。 PCにアプリケーションがインストールされていなくても、サーバーにアクセスする事で、そのアプリケーションを使う事が出来ます。 身近な例を挙げるとGmailやyahoomailといった電子メールサービスがこのSaaSに当てはまります。
SaaS(サース):ソフトウェアサービスを提供するサービス
PaaS(パース):プラットフォームを提供するサービス
IaaS(イアース):インフラストラクチャを提供するサービス
基本的にクラウドサービスは、サーバーやソフトについては「所有」ではなく「利用」という考え方です。
その為、サーバー購入といった初期費用や、サーバーやソフトを資産として計上する必要がないので、多額の初期費用や、減価償却を考える必要がありません。
従来は、業務アプリケーションを利用する為には、ハードウェアの購入や設置準備や接続テストなど土台となるインフラを整備するだけでも多くの期間が必要でしたが、クラウドはそのような工数・時間をかける事なく、業務アプリケーションを利用する事が出来るのです。
従来はサーバー購入、アプリケーション導入に関わる設定費用など必要とは考えていても、多額な初期投資に対して、手が出せない企業が多かったのも事実でした。 一方クラウドサービスは初期導入の費用負担が少なく、「使いたい時」に「使った分だけ」のコストが発生する従量課金型を採用することも可能な為、費用対効果が明確なIT投資が期待出来ます。
例えば業務アプリケーション導入後の機能追加や修正などのアップデート作業などがありますが、クラウドサービスの場合は、アプリケーション自体はサービス提供者側のサーバーで管理されており、アップデート作業についてもサービス提供者側で行うのが一般的で、常に最新バージョンのアプリケーションを自社で特別な対応をする事なく使用する事が出来ます。